2011/08/31

エベレスト、登れます

WOWWOWのノンフィクションが凄い、何が凄いって、タイトルが凄い

エベレスト、登れます。一般登山者とカリスマガイド 究極の挑戦!

なんだそれ?思わず喰いついた

内容は、自らを冒険案内人と称する国際山岳ガイド、近藤謙司さん率いる
一般登山者がエベレストを目指すというもの、いわゆる公募登山と呼ばれるものだ
今回、エベレストを目指すのは35歳OL、67歳医師の二名、参加費用は・・・
なんと750万!かかる日数は50日、まさに一生に一度の夢だ
日本出国から18日目ようやくBCへ到着、BCでの待機中も近藤ガイドは
メンバーの血中濃度の計測、和食の準備など、常に気配りをする
それを見てた我がヨメが言った

『これやったら、私でも行けるやろか?』  って、行けるかーっい(怒)

BCからは数回に分けて高度を上げては戻る、高度順応を行う、そんな彼らと
偶然合流した登山家の尾崎隆さん、近藤ガイドにとっては雲の上の存在
大先輩とのことで笑顔で歓談していたシーンがあったが・・・
その数日後、尾崎さんは8,400m付近のバルコニーで死亡することになる。



BCのテント内は沈うつなムード、それでも近藤ガイドは振り切る
そして、メンバーたちを逆に励ます
そんな彼がカッコいいのだ、そしてドラマが生まれる
近藤隊に同行のシェルパたち、亡くなった尾崎さんには何度も使ってもらい
お世話になったと。ぜひとも遺体を収容させて欲しいと・・・
エベレストの麓、吹雪に荒れ狂うBCでそんな泣かせるドラマが生まれる

近藤ガイドは葛藤する、何故なら、そこで彼が雇っているシェルパたちに何かあれば?
公募隊メンバーの面倒は誰が?しかし彼は決断し、シェルパたちに言う
行って来い、そして生きて還って来い、と。

はたして、決死の覚悟で丸二日間睡眠もなく歩き続けたシェルパたちは
命がけで尾崎さんの遺体をヘリ収容可能な6,400MのC2まで運び
無事にBCまで還って来た、その彼らを迎える近藤ガイドと
公募隊メンバーの様子も感涙ものだ・・・

『ううっ、うちが行くときも、この子ら(シェルパたち)にお願いしよなぁ~ううっ』
泣きながらアホなこと言うなって(怒)だんだん酔っ払ってきたな?



天候からしてチャンスは一回!
そのアタックを開始する、が、C2で67歳医師は断念、風邪がひどくなり
咳き込むと出血するようになったのだ。残るは35歳OL一名、彼女は言葉では
弱音ばかり吐く、7,900のC4からは、もう弱音しか出ない
もうここでいいです、ここまで来れば満足です、と。

確かに、彼女の立つ場所、そこは、かのヒラリー卿から名付けられたヒラリーステップ
山頂直下の神の領域、そこに立つだけで・・・そう思えるのも分かる。
が、近藤ガイドはずっと笑ってる
笑いながら、クミちゃん行けるよ~、行くよ~、ほらほら~
まるでハイキングモード、そうやってモチベをキープさせてるんだろうなぁ

『アホちゃうクミちゃん?750万円もかけて、ここで満足してどないするん!』
いや、お前が怒ることないんだけど、ヨメよ・・・ってか、まず金かい?(´・ ω・`)



で、結果は・・・
クミちゃんこと、35歳OL、このピークを踏んだ12番目の女性となった
信じられるだろうか?「8000メートル級登山の経験があること」
この参加資格を知った昨年、慌ててマナスルに登っただけの登山経験5年目のOLだ
マスナルがどうだったか知らないが、アイゼンさえ履かせてもらってる状態だぞ?
そんな彼女が史上12番目の女性となるって!
いや、もちろんベースとなる体力、そして言葉とは裏腹な強いメンタル
それを近藤ガイドが見抜いた上でリードした結果だろう、この近藤ガイド凄いぞ

『行けるな、近藤さんと、あの子ら(シェルパね)とやったら行けるで
 あとは750マンか~』
お前が夢見るなって(怒)完全に酔っ払いだな

録画したドキュメントを観た数日後、近藤ガイドのブログで知った
尾崎さんの遺体を降ろすこと、それは山の常識では考えられないこと
賛否両論だったと。シェルパたちもすれ違う登山家たちに、脅威の目で見られたと。
そう、8000Mクラスでは自分のことだけでいっぱいいっぱいな世界
そこらじゅうに還れない遺体が眠ったままなのだ
近藤ガイド、かっこ良過ぎ


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あーぁ、750マン(´・ ω・`)

2 件のコメント:

  1. あ~ぁ、750マン、私にもあれば、、、、行く。

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  2. かっ、かもしかさん?
    行きますか、そうですか、行きますか
    んじゃ、一緒にお金貯めましょう
    先ずは、¥500玉貯金から

    って、それじゃ
    生きてるうちに行けないよぅ (´・ω・`)

    返信削除

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