前の座席のポケットに、まだ新しいカバーのついた文庫本があった
品川で乗って・・・何故に文庫が置き忘れてるのだ?
手にすると、敬愛する重松清の短編集だった
その不思議な忘れもの、きっとオレに読んで欲しかったんだろう
なんて無理やり思い込んで読み始めた
そして後半に収録されてた『さらば愛しき牛丼』にニンマリ
いや、牛丼は確かに大好きだけど、そんなに執着してるワケじゃない
ただ、牛丼って、飲んだくれたあとの深夜とか、もう始発が出る夜明け
そんな時間に、自虐的にガッつくのが最高にウマいのだ!って、そう思ってた
そしたら、重松清もこの短編で同じことを書いてあった
さすがセンセ、その表現が秀逸だ
一番美味しいのは『あぁ~ぁ、何してるんよオレ』なんて
こぼしながら食べる、自己嫌悪の味、後悔の味、だと・・・
そうだ自己嫌悪!そうなんだ、無意味に一晩飲み歩いたり
何時間もカラオケ歌ってたり、その明け方
何やってんだろなぁオレ、なんて言いながらかき込むのがウマいのだ
今日は始発で東京、バタついててランチはナシ
当然、お腹は鳴る・・・新大阪に吉野家あったっけ?
いやいや、牛丼は後悔の味、こんな時間に食べるもんじゃない
なんて、無意味に空腹を我慢して家路に就いたのであった
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