2011/02/03

しんしん、しんしん

しんしん、しんしん

昨夜から降り積もる雪山の中
独りツェルトの寒さに眠られず起き出した夜明け前
そんな時は、思いもよらぬ記憶が、海馬の奥底にある引き出しから、ぽろりとこぼれ出てくる
それは夢なのか、リアルなのか、記憶と現実を行ったり来たり


小学生の夏休み、海水浴場、海の家、スイカの種を飛ばす今は亡き父の若き笑顔
あぁ、あのとき溺れかけて助けてもらったけ

しんしん、しんしん

奥駈踏破、熊野本宮バスターミナル、何かを、誰かを?探してうろうろしてる自分
最終バスは行ってしまったぞ、何を探してるんだ?おーい?



通勤電車、落としましたよ?振り返ると、”単独行”の文庫本を手にした山ガール
 ん?誰だろう、この可愛い山ガール?

しんしん、しんしん

来週が提出締め切り、企画書のPowerPoint、コンセプト
あ!そんなカテゴリがあったか!オレってすっげー!って、すぐ忘れるよなコレ



転勤は、山の神様がくれた絶好のチャンスよ?新しい山、新しい出会い、ね?と、山友の声
はい。そう・・・思います・・・。

とりとめもなく、ぐるぐると現れては引き出しに消えてく記憶の断片を相手に
モノクロの夜明けに一人ホットウィスキーを飲む
雪は止まない

しんしん、しんしん

  

 




0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。