2011/04/15

デルモンテに捧ぐ

デルモンテに捧ぐ

あぁデルモンテ、私の愛する赤い魔女よ
ドロみのあるハインツよりも、お子様ケチャップなカゴメよりも
デルモンテ、お前を愛しているのだ


実は自分にとってのケチャップ文化は浅い
それは生家が”お醤油オンリー”文化だったからだ
今でも覚えている、小学生の頃、友人宅の食卓には、デンと
大きな、真っ赤なボトルがあって、これは何なんだ?と不思議がったことを


いや、我が家がケチャップさえ買えないほど特別ビンボーだったワケじゃない
ただ、何でもかんでも”お醤油”だったのだ、それはもう、徹底して。
なので、一人暮らしを始め、バイトをして、やがて就職して行く過程の中で
トンカツにはソースだったんだ!と気付き、コロッケに醤油は笑われるのだ!
と知り、そうやってオトナになって行ったのだ



だが、ケチャップは別だ
だって、家になかったもん
知らなかったもん、ケチャップを何かにトッピングするなんて
外食でしか食べたことなかったもん


やがてオトナになり、初めて自分の手でケチャップを買ったのは・・・
あれは、もう20代も後半だったよな
で、初めて作ったチキンライス!かけすぎたケチャップがコゲコゲで
それでも、ウマイウマイ、って言いながら食べたっけ
あれがデルモンテ、お前との出会いだったんだ、それ以来お前なのだ


あぁ、正直に告白しよう、ちょいとキュートなカゴメ嬢に手を出した一夜もあるさ
ハインツ姉さんのオトナの誘惑に負け、いけない一夏を過ごしたこともある
でも、だ。デルモンテよ、やはりお前なのだ、お前でないとダメなのだ



だからデルモンテ
アフターFUKUSIMAも、耐えておくれ、ひとまず長野と群馬のトマトで耐えておくれ
そして、祈ろうじゃないか、も一度福島産の美味しいトマトで
お前が更に瑞々しくなる日が戻ってくるとことを


 
  
 

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